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2017年国際糖尿病支援基金・年次報告書


国際糖尿病支援基金・年次報告書
(2017年1月1日〜2017年12月31日)
◎はじめに

 途上国における糖尿病患者さんの恵まれない現状を日本の患者さんや医療スタッフに知っていただくこととともに、そのような患者さんを支援することを目的に発足した「国際糖尿病支援基金」は、2017年で16年目を迎えました。

 2017年も当基金の活動に多くの方々から関心を寄せていただき、ご寄付をいただきましたことを心から御礼申し上げます。皆様の善意と熱意に支えられ、経済的な理由で治療を受けることが困難な糖尿病患者さんを支援することができました。

   この間、個人・団体からは21件の寄付がよせられ、新たに90万9,700円の基金が集まりました。毎年、定期的にご寄付を頂いている方もおり、基金発足以来の寄付金累計は1,380万2,130円になります。
 一方、当期間中に、途上国の糖尿病患者さんの支援のために74万7,440円(送金手数料を含む)を送金し、実際の支援活動に活用させていただきました。基金発足以来の支援金の合計は1,348万1,449円となりました。
 皆様からのご支援は、現地では大きな価値を有し、多くの糖尿病の患者さんの命が救われ、大変喜ばれております。

 当基金の主な支援先は、下記の通りです。

  1. 1.オーストラリアで途上国の糖尿病患者さんを支援する「INSULIN FOR LIFE Groval(IFL))」(代表:Ron Raab氏)を通じて、多くの途上国の糖尿病患者さんを支援
  2. 2.南米エクアドルで小児糖尿病患者さんを支援する「Fundacion aprendido Vivir con Diabetes(FUVIDA)」(代表Aracely Basurto Calderon医師)の糖尿病サマーキャンプ
  3. 3.インドで糖尿病の子どもや女性を支援する「Dream Trust」(代表Sharad Pendsey医師)

   

 今後も当基金では途上国の糖尿病患者さんの実情をご紹介し、困難な状態におかれた仲間を少しでも手助けできればと、着実に活動を続けていきたいと考えております。

 随時公開されるレポートは、糖尿病ネットワークの「最近の関連情報」コーナーをご覧ください。

 これまでご協力いただきました皆様に改めてお礼を申し上げますとともに、今後とも恵まれない状態に置かれた糖尿病患者さんのために、引き続きご支援いただきますようお願い申し上げます。
 ありがとうございました。



◎2017年の支援活動

支援は、以下の3つの団体を通じて行いました。

  1. IFL(INSULIN FOR LIFE Groval)所在地:オーストラリア

  2.   途上国の糖尿病患者さんに対する活動への支援と、インスリン・フォー・ライフ(IFL)が支援する、フィリピンの「糖尿病キャンプ」や、「検査プログラム」への支援金として送金しました。フィリピンでの糖尿病プロジェクトは、2018年も5月11日より実施される予定です。その他、南米エクアドルのFUVIDA、カンボジアなど現地の糖尿病患者さんへの支 援も行っています。
      また、スタッフのニール・ドナランが、12月に行われたIDFアブダビにおいて、インスリン・フォー・ライフの活動を紹介した講演を行いました。

    ■2017年フィリピンの糖尿病検査プログラム、糖尿病キャンプレポート(IFLレポート)
    http://www.dm-net.co.jp/idaf/act/update/2016ifl.php



    支援金合計:8万8,010円(送金手数料を含む)
    送金回数:1回

    Insulin for Life Groval(IFL)オーストラリア
    http://www.insulinforlife.org/


  3. FUVIDA(Fundacion aprendido Vivir con Diabetes)所在地:エクアドル
  4.  FUVIDA(Fundacion aprendido Vivir con Diabetes Ecuador)への支援は、国際糖尿病支援基金からの包括的な支援と、小児糖尿病キャンプ「Dulces Amigos 2017」に対して行いました。
    子供たちは、この糖尿病サマーキャンプの開催をとても楽しみにしており、 2018年も開催の予定で準備をすすめています。



    ■2017年エクアドルの糖尿病サマーキャンプ報告
    http://www.dm-net.co.jp/idaf/act/update/2017-2.php

    ■エクアドルのガラパゴス諸島・サンクリストバル島で唯一の1型糖尿病の少女を支援して(FUVIDAレポート)
    http://www.dm-net.co.jp/idaf/act/update/1-1.php



    支援金合計:23万1,210円(送金手数料を含む)
    送金回数:2回

    Fundacion aprendido Vivir con Diabetes(FUVIDA)(エクアドル)
    http://www.fuvida.org.ec/



  5. ドリームトラスト 所在地:インド

     ドリームトラストへの支援は、例年通り包括的な支援と、特定の糖尿病の患者さんを継続的に支援するスポンサー制度の2つの方法で支援を行いました。



     スポンサー制度には2017年現在、当基金からの援助により16名の方々によりご協力いただいており、16名の1型糖尿病患者さんが継続して医療支援を受けております。スポンサー費用は主に患者さんのインスリンや診察費、通院にかかる旅費等に使われております。
     ドリームトラストからは、年1回、各スポンサーが支援している糖尿病患者さんのレポートが届き、子供さんの成長ぶりなど現況を知ることができます。


    「国際糖尿病支援基金」が支援をしているドリームトラストの1型糖尿病患者さん
    http://www.dm-net.co.jp/idaf/sponsoring.php#dt

     ドリームトラストでは、上記のスポンサー制度以外にも、現地の糖尿病の患者さんやその両親を対象とした交流会や糖尿病についての勉強会、社会復帰プログラム等の活動を行っています。

     ドリームトラスト代表のシャラッド・ペンデセイ医師は、インド国内にて約30年間にわたり「糖尿病の足病変の研究」を行っており、この領域においては、世界的にも有名な方です。2017年にインドのムンバイにおいて、糖尿病と足に関する国際学会が行われ、ペンデセイ医師は「National Diabetic Foot Excellence award」最優秀賞を受賞しました。

    ■2017年ドリームトラスト(インド)の活動報告(1)
    http://www.dm-net.co.jp/idaf/act/update/2017-1.php
    ■2017年ドリームトラスト(インド)の活動報告(2)
    http://www.dm-net.co.jp/idaf/act/update/20172-3.php




    支援金合計:42万8,220円(送金手数料を含む)
    送金回数:1回


    ドリームトラスト(インド)
    http://www.dreamtrust.org/


◎2017年の募金状況

期間中の寄付件数: 21件
集まった寄付金の合計:90万9,700円

2017年の収支
2016年12月31日繰越金:15万8,421円
2017年内収入(寄付金合計):90万9,700円
同上 支出(支援金+送金手数料): 74万7,440円
2017年12月31日現在 保有資金:32万681円

2018年1月
国際糖尿病支援基金 事務局

2018年03月
国際糖尿病支援基金
  • これまでに寄せられた寄付金
    1,956万265円 
  • これまでに実行した支援金
    1,941万7,033円 

(2024年03月現在)

国際糖尿病支援基金とは
国際糖尿病支援基金の活動
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最近の情報

国際糖尿病支援基金が支援する団体
  Insulin for Life
    (IFL:オーストラリア)の活動


  DreamTrust(インド)の活動
  Fundacion Vivir con Diabetes
    (FUVIDA:エクアドル)の活動


  Diabetes Kenya Lifeline
    (JAMBO!:ケニア)の活動

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