開催報告

第37回 若い糖尿病患者さんとのグループミーティングのまとめ(2)

東京女子医科大学糖尿病センター 小林浩子

今回は患者さん23名、ご家族2名、医療者6名(うちスタッフ3名)の参加でした。1型糖尿病を発症して2年以内の方が8名、また初めて参加される方が9名おられ、ミーティングの輪が広がっていくことをうれしく思いました。

参加された何名かの方が『将来が不安です』と話されました。
合併症のこと、医療費のこと、毎日の生活のこと、認知症になったら誰がインスリンを管理するんだろう? など考えていけばキリがありません。周りに話してもわかってもらえない、と不安を一人で抱え込み、自暴自棄になり、落ち込んで、モヤモヤして、すっきりとしない日々が過ぎていきます。

「将来なんかすぐ来ちゃうよ、将来より今生きていること。将来を考えて落ち込んでどうするの?」、とチャプレンが声をかけました。
一人ひとりが自身のことを振り返り、また周りには同じことを悩んでいる仲間がいることに気が付きます。ミーティングの最後に大きい輪になって、皆さまから素敵な言葉をたくさんいただきました。

「夜中に一人で泣くこともありました。でも疲れたので悩むのをやめました。考えてもどうしようもないので、目の前にある問題を一つ一つ解決していくことにしました。」

「経験を分かち合う中で、こういう今の自分もいいかな、と思えてきました。今までやってきたことが今の自分、そして今やっていることが、将来の自分につながる。そう思うと過去の自分を受け容れ、未来の自分に向かって歩んでいける、そう思えるようになってきました。」

「頭では病気になったことはわかっていますが、精神的には納得できないのが辛いです。ですが、仲間がたくさんいて、自分だけが辛いわけではないし、発症何十年経っても素敵な方がいて、自分もそんな風に、1型というパートナーができたと思っていきたいです。」

チャプレンからのクロージングの言葉です。
「人生は私に何を求めているのでしょう? 将来不安と言いますが、残されている将来は私に何を期待しているのでしょう? 人生に求められることはそんなに多くはないはずです。僕は勿忘草という花が好きですが、ここにいる人、全員は桜にはなれません。自分の花を咲かすこと、私の花を咲かすこと。将来は明日も来ます。」