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2014年08月08日
運動はメンタルヘルスにも効果的 運動が不安やうつ状態を改善
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運動をすると「気分がスッキリする」「楽観的になれる」という感覚を味わったことはないだろうか。運動をすると、気が晴れて視野が広がり、憂鬱に感じていた出来事も気にならなくなる。つまり、自分の身の回りにあるものへの見方が変わる。
運動には不安感を取り除く効果がある
適度な運動は筋肉の緊張をほぐし、心拍数を減少させ、血糖値や血圧値を下げるといった効果に加えて、メンタル面でもとても重要な役割を果たす。運動がストレス解消にどのような効果的をもたらすか、少しずつ解明されてきた。
カナダのクイーンズ大学のアダム ヒーナン氏(臨床心理学)は、「運動することで、物の見方や感じ方が前向きになり、楽観的になれる」という実験結果を発表した。
ヒーナン氏らは、66人の学生を2つのグループに分け、片方にはウォーキングやジョギング、トレッドミルによる運動を10分間行ってもらい、もう片方には座ったまま過ごしてもらった。続いて、コンピュータの画面に3D動画を表示し、その動きを観察してもらう心理テストを行った。
3D動画は、15の点を人間の体を思わせる形に配置し、動かすというもの。このキャラクターの動きは非常にあいまいで、こちらへ向かって歩いてくる、あるいは離れていくように見える仕掛けになっていた。
ストレスや不安を感じている人がこの動画をみると、キャラクターが近づいてきているように見える傾向があるという。
運動を行った群では、「キャラクターが離れていくように見える」と答えた人が多かった。逆に運動をしなかった群では、「近づいてくるように見える」と答えた人が多かった。
「物の見方や感じ方は、心理状態に大きく左右されます。不安を抱えている人は脅威を敏感に感じとり、世界をより危険なものと認識してしまう傾向があります。運動にはストレスを解消し、不安感を取り除く効果があります」と、ヒーナン氏は述べている。
運動はうつ病の治療にも効果的
運動とストレスの関連について、デューク大学が興味深い実験を行っている。156人うつ病患者を対象に、薬物と運動がそれぞれどのような効果を上げるかを調べた。
うつ病の薬物療法を受けている患者を、運動をまったくしない群と、トレッドミルによる運動をする群に分け、どのような変化が起こるかを観察した。
運動に取り組む群は、トレッドミルによる1日30分の運動を週に3回行った。実験は16週間続けられた。
その結果、うつ病の治療効果はどの群でもみられたが、うつ病の症状の発現率は、薬物療法を行った群では38%だったのに対し、運動を行った群では8%にまで減少していた。
「運動はうつ病の治療にも効果的で、効果が長続きすることが分かりました。運動を続けた人では、うつ病の症状を再発する割合も低かったのです。メンタルヘルスには、運動を取り入れるべきでしょう」と、デューク大学のジェームズ ブルメンソール氏(心理学)は述べている。
[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所
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