ニュース
2015年03月03日
「スマートインスリン」を開発 血糖値に反応して自動的に作用
血糖値が高いときのみに作用する「スマートインスリン」を、米国のユタ大学の研究チームが開発した。通常のインスリンに比べより良好な血糖コントロールを得られることを、マウス実験で確認した。研究は「米国科学アカデミー紀要」(PNAS)に発表された。
血中のブドウ糖に反応して作用するスマートインスリン
研究チームが開発したインスリン「Ins-PBA-F」は、血中のブドウ糖に反応し、血糖値が高くなると自動的に作用するもの。
「インスリン治療を大きく前進させる画期的なインスリンです。マウスを用いた実験は成功しており、早ければ2〜5年で、ヒトを対象とした第1相臨床試験を開始できる見込みです」と、論文著者のユタ大学生化学部准教授のダニー チョウ氏は言う。
低血糖の危険性を減らし血糖コントロールを改善
Novel "Smart" Insulin Automatically Adjusts Blood Sugar in Diabetic Mouse Model(ユタ大学ヘルスケア 2015年2月9日)
Glucose-responsive insulin activity by covalent modification with aliphatic phenylboronic acid conjugates(PNAS 2015年2月24日)
Glucose-responsive insulin activity by covalent modification with aliphatic phenylboronic acid conjugates(PNAS 2015年2月24日)
[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所
おすすめニュースの関連記事
- 糖尿病が「治る」病気に? 100⼈に1⼈は⾎糖値が正常化し薬が不要に こんな人が「寛解」しやすい
- 【新型コロナ】糖尿病の人はワクチンの追加接種が必要 ワクチンはもっとも安全で効果的な方法
- 「糖尿病標準診療マニュアル2023」<製本版>プレゼント 糖尿病リソースガイド有料会員
- 「低炭水化物ダイエット」は植物ベースだと糖尿病に良い 1万人以上を34年調査
- 糖尿病の人は「脳卒中」にご注意 「前触れ発作」が起きたときは、すぐに医療機関を受診
- 【サンプル提供】間食指導に!糖類ゼロでおいしい甘さ「パルスイート® カロリーゼロ」&ヘルシーレシピ集 糖尿病リソースガイド
- 糖尿病があると命に関わる血栓症のリスクが1.4倍に上昇 どうすれば予防できる?
- 運動が糖尿病を改善 わずか「1分間の運動」でも効果 仕事や家事の合間に行う簡単な運動に効き目が
- 腸内細菌は糖尿病に影響 善玉菌が糖尿病から保護 腸内環境を健康にする方法とは?
- 「果物」を食べるとうつ病リスクが3分の1に減少 果物の天然成分がうつに予防的に働く?