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2015年06月12日
HbA1c値が高いと心疾患や脳卒中の発症リスクが上昇
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- 糖尿病合併症
HbA1c値が高いと心血管疾患(虚血性心疾患、脳梗塞、脳出血)の発症リスクが上昇することが、約3万人の日本人を対象とした調査で明らかになった。脳梗塞や脳出血は、HbA1c値が低い場合でもリスクが上昇することも明らかになった。
糖尿病があると心血管疾患のリスクは1.8倍に上昇
日本人3万人を対象に調査
「多目的コホート研究」(JPHC研究)は、1990年に始まった大規模で長期にわたる観察型の疫学研究。全国11保健所と国立がん研究センター、国立循環器病研究センター、医療機関などとの共同研究として、追跡調査が続けられている。
調査は、岩手、秋田、長野、沖縄、茨城、新潟、高知、長崎の保健所管内に在住しており、1998〜2000年度および2003〜2005年度に実施された糖尿病調査に協力した、2万9,059人を対象に行われた。参加者は、HbA1c値が分かっており、初回の調査時までに心血管疾患(脳卒中や虚血性心疾患)を発症していなかった。
HbA1cは過去1〜2ヵ月間の血糖値を反映する検査値で、6.5%以上が糖尿病の診断基準のひとつとしても採用されている。HbA1c値が高いということは、血糖値が慢性的に高いことを示している。
過去の研究では、糖尿病患者では心筋梗塞、脳梗塞などの心血管疾患の発症リスクが2〜4倍高いことが示されている。海外では、HbA1cが高いと循環器疾患の発症率が高くなることを示した研究が多く報告されているが、日本人を対象した研究は少ない。
研究チームは、糖尿病調査で測定したHbA1c値を用いて、「5.0%未満」「5.0〜5.4%」「5.5〜5.9%」「6.0〜6.4%」「6.5%以上」「既知の糖尿病」の6つの群に分けて、その後の心血管疾患、虚血性心疾患、および脳卒中のリスクとの関連を分析した。なお、2回の糖尿病調査に参加していた場合は、2つのHbA1cの平均値を用いた。
追跡期間中に、参加者のうち935件の心血管疾患が発生した。年齢、性別、居住地域、BMI、収縮期血圧、HDLコレステロール、 non-HDLコレステロール、喫煙歴、飲酒歴、身体活動を調整したうえで、心血管疾患リスクを計算した。
その結果、HbA1c 5.0〜5.4%を基準とすると、心血管疾患リスク(95%信頼区間)は、「5%未満」で1.50倍(1.15-1.95)、「5.5〜5.9%」で1.01倍(0.85-1.20)、「6.0〜6.4%」で1.04倍(0.82-1.32)、「6.5%以上」で1.77倍(1.32-2.38)、「既知の糖尿病」で1.81倍(1.43-2.29)にそれぞれ上昇することが明らかになった。HbA1cが高い群だけでなく、低い群においても心血管疾患リスクは上昇した。
日本人3万人を対象に調査
[ 糖尿病ネットワーク編集部 ]
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