ネットワークアンケート

医療スタッフのための『糖尿病情報 BOX&Net.』No.67 掲載

糖尿病患者さんの運動習慣

医療スタッフ向けアンケート

糖尿病患者さんにとって、食事の次に悩ましいのが運動療法ではないでしょうか。どんな運動をどれくらい行えばよいのかといった知識はもちろん、運動を習慣づける一工夫も必要かもしれません。

<ご報告>
今回のアンケートは、594名(患者さん 465名、医療スタッフ129名)にご回答いただきました。糖尿病ネットワークより、国際糖尿病支援基金に お一人50円分、合計29,700円の寄付をおこないましたのでご報告申し上げます。ご協力ありがとうございました。

患者さん・ご家族に聞きました

 

患者さんの6割が、運動は「よくできている」「まあまあできている」

今回のアンケートでは、患者さんの6割は運動が「よくできている」「まあまあできている」と回答。まったくできていないという人は1割でした。また、運動の効果については、7割の人が「とても感じている」「まあまあ感じている」という嬉しい結果が得られました。

糖尿病治療のために、積極的に運動に取り組んでいますか?

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運動の効果を感じていますか?

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運動は「ウォーキング」がダントツ人気No.1

皆さんは、ふだんどんな運動をしていますか? 今回のアンケートでは「ウォーキング」と答えた人が最も多く、「屋内での体操、ストレッチ」「家事や通勤程度」がつづきました。2型糖尿病患者さんの場合、有酸素運動と、筋肉に負荷をかけるレジスタンス運動の両方を取り入れるのが良いといわれています。ウォーキングであれば少し速足で毎日15分以上が目安です。レジスタンス運動は、腹筋やスクワットなど家でできるものから始めましょう。
※年齢や体の状態によって運動に注意が必要な場合があります。運動療法は主治医の先生と相談の上、おこなってください。

ふだん、よく行う運動はなんですか?

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運動に取り組めない理由は「時間をとるのが難しい」「面倒」「運動が苦手」

また、運動を「あまりできていない」「まったくできていない」という患者さんにその理由を聞いたところ、「時間をとるのが難しい」という人が最も多い結果となりました。忙しい毎日の中で「運動」の時間を確保するのが難しい様子がうかがえます。また、「運動が苦手」という人が4割でした。

運動に取り組めていない理由は何ですか?

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一人で運動に取り組んでいる人が8割。

最後に、誰と一緒に運動に取り組んでおられるのかを聞いたところ、8割の患者さんが「一人で」運動していることがわかりました。「家族と」は1割でした。

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<調査概要>
実施時期:2020年 10月
調査方法:インターネット調査
対  象:「糖尿病ネットワーク」「糖尿病リソースガイド」メールマガジン会員
<回答者の属性>
患者さんやその家族 465 名
病  態:1 型糖尿病 181名、2 型糖尿病 258 名、その他の糖尿病 13名、患者さんのご家族 13名

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※ヘモグロビンA1c(HbA1c)等の表記は記事の公開時期の値を表示しています。

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