糖尿病の本

2023年09月15日

週刊 医学のあゆみ 286巻10号
人生100年時代を見据えて

がんと生活習慣病(心疾患/糖尿病/CKD/MAFLD)を再考する

  • 編・著:益崎 裕章
  • 発行日:2023年9月 2日
  • 判型・頁:B5・128
  • 価 格:定価 2,860円(税込)
  • 出版社:医歯薬出版
  • 概要:・人類未曽有の人生100年時代が現実化しつつあるわが国では,寿命が延びるほど,さまざまながんに罹患する割合も増加しているが,生活習慣病とがんの併存病態に関する科学的エビデンスは決して十分とはいえない.
    ・生活習慣病とがんの関連性を示すプロトタイプの1つは2型糖尿病である.がん細胞はミトコンドリア機能不全の結果,効率の悪い解糖系にシフトせざるを得ず,糖尿病はがん細胞にとってはアドバンテージとなる.
    ・本特集では,がんと生活習慣病に関する最新知見をエキスパートが解説.サイエンス,アート,プラクティスの3段階から“知っているようで知らなかった”がんと生活習慣病の“現在”と“近未来”を紹介している.

目次:
 はじめに(益崎裕章)
慢性疾患とがん
 糖尿病とがん─疫学と国際動向(添田光太郎・植木浩二郎)
 糖尿病とがん─分子メカニズム解明の最前線(桜井賛孝・山内敏正)
 糖尿病治療薬とがんリスク(川北恵美・金﨑啓造)
 肥満症とがん─病態連関・鍵となる分子イベント(喜多俊文・下村伊一郎)
 Onco-Cardiology─がんと心血管疾患が共有する危険因子,機序,直接的な相互作用(門脇 裕・他)
 慢性腎臓病(CKD)とがん─疫学・病態解明の進歩(金子惠一・他)
 がん治療における腎障害(大張靖幸・久米真司)
 MAFLDとがん─SGLT2阻害薬の可能性(堤 翼・他)
生活習慣・食習慣とがん
 喫煙習慣に関連するがん─肺がんにおける疫学・病態を中心に(古堅 誠・山本和子)
 がんと微生物との関連を免疫・環境要因から考察する─病態解明の進歩(内藤裕二)
 身体活動量低下とがん発症の関連(門脇 聡・他)
 塩分摂取過剰とがん発症の関連─最新知見と病態解明(長澤 肇・他)
 赤身肉・加工肉・超加工食品の過剰摂取と発がんリスク(脇 昌子)
 心身ストレスとがん発症との関連(角谷 学・小山英則)
トピックス
 女性における閉経後肥満とがんの病態連関(川合汐里・橋本貢士)
 生活習慣病とがん─病態モデルマウスからの最新知見(竹田安孝・熊代尚記)
 肥満症に対する減量介入とがんリスク低減─適切な減量治療の確立への課題(北本 匠・横手幸太郎)
 Metabolic Oncology─糖尿病と血液悪性腫瘍(仲地佐和子・他)

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