患者さんのほんね、医療者のホンネ

2022年12月12日

Q. 患者さんの医療費負担感に対するご意見・アドバイスをお願いします。

A. 医師・医療スタッフのホンネ

※自由記述でお寄せいただいたコメントの一部をご紹介します。

  • 特に40代の子育て世代では医療費の圧と、生活費の困窮からドロップアウトしてしまうようです。 インスリンを減らしたり、ジェネリックに移行する話しも医師と出ますが中々難しいのが現状です【看護師/30代】
  • 経済的な理由で治療をドロップアウトしたり、検査を拒否されたことがある。その場合は、治療検査内容を再考したり(Dr)、MSWに介入してもらった事がある。【看護師/50代】
  • 糖尿病の受診だけでも高いのに薬代も高いので勝手に服薬中断症例がいます。 受診の際に、安くないと治療継続できないとかいくらまでなら治療に使えるか相談の上薬の処方をお願いしたい。 薬局で高いと言われてもなかなか対応できない。【薬剤師/40代】
  • 処方変更、追加時に医院の方で薬代の話も出してほしい。【薬剤師/30代】
  • 治療費自体の知識、負担感に対してどうしたらいいのかの対策を看護師があまり理解出来ていない現場にあると思います。私自身も経済的なことを相談されると、傾聴しかできず、その治療は諦めるとご本人が選択されれば、私達はそれを支援するしかありません。何か、対策があるのであれば、具体的に知りたいし、学んでいきたいと考えます。学習不足で申し訳ない意見なのですが。【看護師/40代】
  • バイオシミラーの普及は患者様にとても有益だと思います。医師があまり積極的でないので、もう少し普及していくと違ってくるかと希望を持っています。【管理栄養士/50代】
  • 1型糖尿病の負担は大きい。CGMなど1部公費負担を検討あれば継続治療できるのでは?【看護師/50代】
  • 糖尿病患者(特に1型糖尿病のSAP)に対する医療費助成・診療報酬低減など患者自己負担を減らす手段を早急に実験して頂きたい。【薬剤師/40代】
  • 当町の住民の多くは、東日本大震災に伴う原発事故の影響により、医療費の自己負担額が免除されています。 そのため、患者さん本人だけではなく、医療機関も金銭的な事柄を考えていないのではないか、と感じる場面があります。【保健師/40代】
  • 経済的なことを診察室で話すことをためらう患者さんも多いと感じている。薬剤師さんが薬効や副作用、アドヒアランスも踏まえて、薬価面からも情報提供できるようになると助かる。【医師/40代】
  • 生活習慣改善が医療費減らすことにもつながります。といつも説明しています。【看護師/50代】
  • 治療の効果や必要性を指導において情報提供することにより、軽減できるのではと思う。【管理栄養士/40代】
  • 成人した1型患者さんへの支援が必要だと感じます。 インスリン量を減らして打って、高めでコントロールしていたり...【管理栄養士/50代】
  • 自己注射指導管理料が高額で注射療法を躊躇される。1型糖尿病の公的援助が少ないない。【看護師/40代】
  • 医師へ、新規薬剤処方時は会計負担の説明まで可能な限りしてほしい。【薬剤師/50代】
  • 実施の経験がありませんが,具体的な手法など提示頂ければ幸いです【医師/50代】
  • 負担が増えるのは糖尿病だけでない。何の病気でも同じなので何とも言い難い。【看護師/50代】
  • 患者さんとの常日頃からのコミュニケーションを大切にし、生活状況の把握に努める。 通院間隔から、薬剤の飲み方の変化を想像したり、故意に減量や間隔をあけて内服していないか、確認することで、経済負担感を持っていることが判明することがあるので、注意深く観察する。【看護師/50代】
  • よく話を聞く機会を増やす【管理栄養士/50代】
  • 医療費負担軽減につながる制度、例えば障害年金などの情報提供。【看護師/40代】
  • CSIIやSAPなどがもっと手軽に使えるようになればいいと思います。【看護師/60代】
  • 1型糖尿病患者、特に小児期に発症した患者の治療費の負担が大きいく、SAP+CSIIをMDIに変更せざるを得ない方が複数いた。MDIに変更となる理由を少しでも前向きにとらえられるような支援が重要だと思っています。【看護師/40代】
  • 気軽に相談できるシステムが必要と考える。 また、自分で確認できるよう価格をオープンにするなど、必要と考える。 【看護師/50代】
  • 糖尿病進展における健康寿命短縮(合併症等)リスクを金額換算で示し、治療費で健康を買うという意識付けが行えるようなツールがあると良いと思う。【薬剤師/30代】
  • 生活保護を受けるようになって、初めて病気と向き合えた・治療に専念できたと言う患者様もいらっしゃいました。 治療にはお金が必要。働いていると生活が不規則になり血糖コントロールが難しい。今のご時世、簡単に仕事を休めないから通院も難しい。 治療継続にお金は影響力が大きいと感じています。【看護師/40代】
  • 将来を見据えて、必要な経費であることを、説明する。初期の方でも一年放置で大きく悪化するのを何件も見ているので。【管理栄養士/60代】
  • 治療継続したいる方からは治療費の負担感の声を聞くことはありませんが、治療を中断する方に限って、治療費の負担感を口にする方が多いと感じます。治療に対するモチベーションが、治療費の負担感に影響を及ぼしているように思います。【保健師/40代】
  • 糖尿病患者にとって健康に有益な野菜類や薬については1円でも支払いがある事自体に負担感を感じ、大好きな菓子類やジュース、たばこ、健康食品は高額でも負担感を感じない。【管理栄養士/40代】
  • 安価な薬剤から使う。【薬剤師/60代】
  • 通院中の方でも国民健康保険の方には無料の特定健診や人間ドック助成制度が利用可能なことを伝えている。お薬手帳の活用やかかりつけ薬剤師を決める等基本的なことを助言している。【看護師/50代】
  • お金が無いと治療中断し、悪化し受診した患者さんを沢山見てきました。本当にお金が無い人、遊ぶお金はあっても病院代は無いという人、色々な方がおられます。どんな人にも、その人の価値観に合った1番良い方法をチームで考えて提案していくように、日々取り組んでいます。 正解は無いかも知れません。【看護師/50代】
  • 治療継続したいる方からは治療費の負担感の声を聞くことはありませんが、治療を中断する方に限って、治療費の負担感を口にする方が多いと感じます。治療に対するモチベーションが、治療費の負担感に影響を及ぼしているように思います。【保健師/40代】
  • 糖尿病患者にとって健康に有益な野菜類や薬については1円でも支払いがある事自体に負担感を感じ、大好きな菓子類やジュース、たばこ、健康食品は高額でも負担感を感じない。【管理栄養士/40代】
  • 糖尿病治療薬は他の疾患治療薬に比べ残薬調整の申し出が多い印象があります。 それだけ逼迫しているのかと思われますが、自己判断での減薬をしないよう指導に時間を掛ける必要があり合剤はありがたいです。ただ合剤は錠剤が大きくなることがあり、飲みこめないと訴える高齢者もいらっしゃいます。【薬剤師/40代】
  • 直接問う【医師/60代】
  • 医療関係者が医療費について精通するか、すぐに相談できる医事担当者などが必要と思います。【医師/50代】
  • 薬剤(注射なども含む)の負担を軽減・節約するためにも〝血糖調節力〟の向上がとても重要と説明。【医師/50代】
  • 元々予防が第一の病気。糖尿病になった場合の治療費負担額を公開すると同時に糖尿病健診を年数回保険で受けられるようにする。【医師/50代】

※ヘモグロビンA1c(HbA1c)等の表記は記事の公開時期の値を表示しています。

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