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2004年12月24日

厚労省の2005年度予算案/健康フロンティア戦略等を推進し生活習慣病に取組む

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 厚生労働省は2005年度予算案を発表した。その中で新しい10カ年戦略である健康フロンティア戦略関係予算として1,023億円を計上し、生活習慣病対策を推進するとともに、その基礎となる科学技術の振興を図っていく方針を示した。
 健康フロンティア戦略は重点政策に位置付けられ、生活習慣病対策と介護予防を推進し、健康寿命を10年間に2年延長させることを基本目標にすえている。2006年度以降の医療保険制度見直しも視野に入れ、生活習慣病対策を実施していくとしている。

 事業の具体的な内容は以下の通り。
 (1) 「働き盛りの健康安心プラン」による生活習慣病対策等の推進 -- 49億円
 (2) 「女性の癌緊急対策」による女性の健康支援対策の推進 -- 43億円
 (3) 「介護予防10カ年戦略」による効果的な介護予防対策の推進 -- 698億円
 (4) 健康寿命を伸ばす科学技術の振興 -- 236億円

 「働き盛りの健康安心プラン」では、インターネットを活用した国民一人ひとりの生活習慣改善の支援(e‐ヘルスの推進)や、地域保健と職域保健の連携体制の整備や、地域・職域で受けられる専門相談・指導の推進などに25億円が認められた。また、健診データに基づく継続的な健康指導に12億円が認められ、糖尿病の予防に重点をおいた栄養指導マニュアルや、禁煙支援のためのマニュアルの策定などの効果的な保健指導の推進に9.7億円が盛り込まれた。

 健康寿命を伸ばす科学技術の振興としては、ゲノム科学、疾患に関連する蛋白質研究、ナノテクノロジーなど、最先端技術や基礎的研究の研究開発を促進し、画期的な創薬、医療機器開発を目指すことに116億円が計上された。

 さらに、医療現場、介護現場を支える技術の開発普及に120億円が投入される。糖尿病について、具体的な目標を設定した「戦略研究」に取り組むとともに、心疾患や脳卒中の診断・治療法等の開発を推進し、新しい大型戦略研究事業を導入するとしている。

●詳しくは、厚生労働省のサイトへ
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日本医療・健康情報研究所

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