ニュース

2006年09月14日

歩数計でウォーキングのマンネリ化を防ぐ

キーワード
運動療法
 運動療法は、食事療法、薬物療法と並び、糖尿病治療の有力な手段だ。日本人の糖尿病の95%を占める2型糖尿病の人では、食事療法とともに運動療法を行うと、血糖が下がるだけでなく糖尿病のさまざまな症状が改善される。
 さらには動脈硬化の予防、老化防止といった点でも効果があることが実証されている。肥満の解消にも効果がある。
週3〜5回のウォーキングが血糖を下げる
 糖尿病の治療としてもっとも効果的な運動は、酸素を十分に取り入れて行う中程度の強さの運動、いわゆる有酸素運動だ。酸素を十分に取り込み、血糖や脂肪を効率よく燃焼させることを目的とした持続的な全身運動が効果的とされる。

 ウォーキングが手軽にできる有酸素運動の代表的なものとされる。1日に15〜60分程度、血糖がもっとも高くなる食後1〜2時間以内に、週3〜5回ウォーキングをするというのが療法としてはベストな方法とされる。

 しかし、歩数を増やすためにただ歩くのは実際にやってみると難しく、挫折してしまったという人も少なくない。ウォーキングを続けられない理由はさまざまだが、飽きてしまうというのも理由の一つだろう。そうした場合には、歩数計を身に付けてウォーキングに再挑戦してはどうだろう。

歩数計をウォーキングに活用する


 歩数計を持って歩き1日の歩数を確認できれば、明日以降のやる気につながるかもしれない。それに、最近は歩数を数え記録する以外に、歩幅を入力すると推定歩行距離を算出してくれるなど、さまざまな機能をもたせた歩数計が売られている

バックライトや防犯ブザー付き
 タニタはポケットやバッグに入れても正確に歩数をカウントできる歩数計を発売した。夜道でも操作しやすいバックライト付きのタイプや、1人でのウォーキングも安心な防犯ブザー機能が付いたタイプもある

歩数計の機能がある音楽再生機
 ソニーは歩数表示ができるデジタル携帯音楽プレーヤーを発売した。生活防水仕様なので汗や小雨に濡れても壊れない。

パソコンやテレビで歩数を確認
 コナミスポーツ&ライフはパソコンやテレビにつなげられる歩数計を発売した。内部のメモリーに1年間の歩数を記録でき、同時発売された専用の管理ソフトを使えば、パソコンやテレビの画面を見ながら歩数の確認ができる。


 糖尿病の合併症、特に増殖網膜症など進行性の網膜症、進行した腎症、自律神経障害がある場合には、運動がかえって症状を悪化させることがある。
 糖尿病患者が運動を行うにあたり、注意すべきことがないかを主治医に相談し、メディカルチェックを受けることが大切。

運動療法について詳しくは

糖尿病セミナー 運動療法のコツ(1) [基礎]
[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所

play_circle_filled 記事の二次利用について

このページの
TOPへ ▲