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2007年01月29日

子供の運動を遊びで向上 全国50の小学校でセミナー

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 親子で運動をしてもらい、遊びを通じて子供の体力と運動能力を向上させようという「元気アップ親子セミナー」が全国に広がっている。

 元気アップ親子セミナーは、文部科学省が学校・家庭・地域が連携した子供の体力向上や望ましい生活習慣の形成に向けて行っている事業で、日本レクリエーション協会が中心となり、全国約50の小学校で実施されている。

 投げる、走る、跳ぶなどの子供の体力は1985年から低下し、肥満傾向のある子供は30年前に比べ倍増した。子供にも生活習慣病の危険が高まっている。

 日本では1970年代から全国で学校検尿が施行されている。それによると、子供の2型糖尿病の発症率は10万人あたり2.63人で、80年代から上昇している。

 同セミナーの企画者の一人の中村和彦・山梨大助教授(発育発達学)は「日本の子供たちは、外遊びから室内遊びへと遊び空間が移行し、集団遊びより1人でできる遊びが中心になっている。そのため、体を動かして活動することがたいへん少ないというのが現状」とコメントを寄せている。

 セミナーでは、子供の体力の現状と運動の必要について説明した後、親と子供が簡単に楽しめる運動プログラムを紹介する。

 音楽に合わせて体を動かす基本動作を取り入れ、仲間や親子のふれあいを高める効果を狙い制作したエクササイズ「アイーダ アイダ」が好評だという。ホームページでも、指導ポイントや活用方法などの紹介やビデオが公開されている。

詳しくは「子供の体力向上」ホームページへ
詳しくは(財)日本レクリエーション協会ホームページへ

関連情報
9歳から17歳の男子で肥満が1割以上 文科省調査

[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所

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