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2007年03月29日

世界の肥満人口増 16億人が太り過ぎ、4億人が肥満

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 肥満の増加は将来に世界中で健康や医療を脅かす重大な脅威になる世界保健機構(WHO)は、「いまや肥満は、もっともありふれているが、もっとも放置されやすい世界的な健康問題だ」と警告している。
  • WHOによると、60億人の世界人口のうち、16億人が過体重で、4億人以上が肥満。
  • 欧州連合(EU)によると、5歳以下の子供のうち2,200万人以上が太り過ぎ。
  • 2015年までに23億人が過体重になり、7億人以上が肥満になると予測される。
    世界の肥満者の割合
摂取エネルギー量の変化
 これまでは肥満は所得の多い先進国で多いとされていたが、今日では所得の少ない途上国でも劇的に増えている。共通してみられることは、食生活が変化し脂肪と糖質を摂り過ぎていて、ビタミンやミネラルなどの微量栄養素が足りていないことや、乗用車の普及などで交通手段が変化し、運動する頻度が減っていることだ。

 肥満の割合が比較的低いとされてきたヨーロッパ諸国でも、肥満は増加している。経済協力開発機構(OECD)の調査によると、欧州連合(EU)全体では45%以上の2億人に肥満の傾向がみられる。またWHOの調査によると、中国では肥満者の数は全体では6,000万人以上に、糖尿病患者数は約2,300万人以上に増加した。都市部で7歳から17歳の子供の20%以上に肥満がみられる。欧米諸国で定着している生活習慣や食事などが、途上国でも急増していることが一因と考えられている。

子供の肥満も急増
 欧州連合(EU)では、12歳以下で太り過ぎの子供は1,400万人にのぼり、毎年50万人ずつ数が増えているという。また、米国連邦政府の調査によると、米国では6歳から19歳の未成年者の間で、肥満の割合が1980年から2002年で3倍に拡大した。

 途上国でも子供の肥満は急増している。例えば、WHOの調査によるとタイでは5歳から12歳の子供の肥満傾向は2年間で12.2%から15.6%に上昇した。砂糖や脂肪が多い食事や運動不足など、欧米諸国で定着した生活習慣が途上国でも増えたのが原因と考えられている。

肥満の程度による日本とWHO基準の比較
 肥満は、腹囲径(ベルトのサイズ)や、肥満指数(BMI)によって判定される。
 BMI(ボディーマスインデックス)は、肥満の程度を表す指標。日本肥満学会の基準ではBMI25以上を肥満と判定するが、WHOの判定基準ではBMI30以上を肥満と判定し、25.0以上30.0未満だとOverweight(過体重)と判定する。
 BMIが22になるのが、もっとも病気になる確率が低い理想体重とされる。

BMI値日本肥満学会基準  WHO

18.5未満  低体重  Underweight
18.5以上 25.0未満  普通体重  Normal
25.0以上 30.0未満  肥満(1度)  Overweight
30.0以上  肥満(2度)  Obese

世界保健機関(WHO)-肥満(英文)
英国医学協会(BMA)-子供の肥満を予防しよう(英文)
[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所

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