日本人の平均寿命 男性は世界4位、女性は1位 【簡易生命表】
2011年07月29日
 2010年の日本人の平均寿命は女性が86.39歳、男性が79.64歳だったことが、厚生労働省が発表した「平成22年簡易生命表」で分かった。心疾患や脳血管疾患などの予防・治療が平均寿命の伸長に付与し、日本人の平均寿命は、男性では世界4位、女性では1位となっている。
男性の72%、女性の86%は75歳まで生きる
 2010年の日本人の平均寿命は女性が86.39歳、男性が79.64歳だったことが、厚生労働省が発表した「平成22年簡易生命表」で分かった。平均寿命は、その年に生まれた0歳の子供が統計的に何年生きられるかを示す。

 日本人の平均寿命は、2005年のインフルエンザ流行で死亡数が増えたのを除けば、男女ともに1940年代後半から一貫して伸長してきた。しかし2010年は前年に比べ女性は0.05歳縮み、全年齢で前年を下回った。一方、男性は0.05歳延び、5年連続で過去最高を更新した。

 厚労省によると、7、8月の記録的な暑さが原因とみられる熱中症、肺炎、心疾患による高齢者の死亡が、前年より増えたことが影響しているという。2011年は東日本大震災が発生したため、平均寿命にも影響を及ぼす可能性がある。

 65歳まで生存する人の割合は、男性が86.9%、女性が93.6%。75歳まで生存する人の割合は、男性が72.1%、女性が86.5%となっている。

 諸外国・地域との平均寿命の比較は、国により作成基礎や期間が異なるので難しいが、簡易生命表の資料によると、男性は香港(80.0歳)、スイス(79.8歳)、イスラエル(79.7歳)に次いで4位だった。女性は26年連続で世界1位で、以下は香港(85.9歳)、フランス(84.8歳)、スペイン(84.6歳)が続く。

予防や治療で3大死因を克服すれば余命を延ばせる
 人はいずれ何らかの死因で死亡することになるが、生命表の上で、ある年齢の人が将来どの死因で死亡するかを計算し、確率であらわしたものが死因別死亡確率。

 平成22年の死亡確率の高い順にみると、65歳の男性では、がん(悪性新生物)29.17%、心疾患14.82%、肺炎13.62%、脳血管疾患10.08%となり、65歳の女性では、心疾患19.69%、がん(悪性新生物)18.64%、肺炎11.81%、脳血管疾患11.79%となっている。3大死因(悪性新生物、心疾患、脳血管疾患)に限ってみると、死亡確率は65歳の男性では54.07%、女性では50.12%となっている。

 死因を克服すれば、平均余命を延ばすことができる。生命表では各死因のために失われた平均余命を計算し、平均余命の延びとして示している。

 失われた平均余命の長い順に死因を並べると、65歳の男性では悪性新生物、心疾患、肺炎、脳血管疾患の順に、65歳の女性では悪性新生物、心疾患、脳血管疾患、肺炎の順になる。この数年の傾向では、心疾患や脳血管疾患などで亡くなる割合は低下しており、平均寿命を延ばす方向にはたらいている。

 これらの死因を克服できたときの平均余命の延びを疾患別にみると、65歳の男性では、がん3.05年、心疾患1.17年、脳血管疾患0.78年となる。65歳の女性では、がん2.04年、心疾患1.54年、脳血管疾患0.90年。3大死因(悪性新生物、心疾患、脳血管疾患)に限ってみると、65歳男性では6.30年、65歳女性では5.55年となり、75歳男性では4.83年、75歳女性では4.70年となる。

死因を除去した場合の平均余命の延び(65歳・75歳)
平成22年簡易生命表の概況(厚生労働省)
カテゴリー :2011年    

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