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2013年07月23日
7つの生活スタイルで脳卒中を予防 少しの違いが大きな差を生む
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- 糖尿病合併症
ちょっとした生活スタイルの改善によって、脳卒中リスクを大きく低下できるという研究が発表された。米国心臓学会(AHA)が発行する医学誌「ストローク」に発表された。
ポイントが多くなるほど脳卒中リスクは低下
米バーモント大学医学部のメアリー カッシュマン氏(血液学)ら研究チームは、AHAが提唱する7つの健康習慣(ライフズ シンプル セブン:LS7)の指標を使って、脳卒中の発症リスクを検討した。
7つの健康習慣とは、(1)運動や身体活動を増やす、(2)コレステロールを適正に管理する、(3)健康的な食事、(4)血圧を適正に管理する、(5)適正な体重の管理、(6)血糖値を管理する、(7)禁煙する。
研究チームは、全国の45歳以上の米国人2万2,914人を対象に、5年間追跡して調査した。参加者の多くは、米国でも脳卒中の発症が特に高いことが知られる南東部地域の住民だった。
7つの健康習慣を、0〜4ポイントを「不十分」、5〜9ポイントを「平均的」、10〜14ポイントを「最適」と、3つのカテゴリーに分け採点した。ポイントが上がるほど、心血管にとって健康的な生活スタイルとなる。
期間中に432人が脳卒中を発症した。7つの健康習慣は脳卒中の発症と密接な関連があり、ポイントが1つ上がるごとに、脳卒中の発症リスクは平均8%低下することが分かった。
ポイント得点が不十分な人に比べ、脳卒中の発症リスクは最適な人では48%低下し、平均的な人でも27%低下した。
「ポイントが低い人ほど、脳卒中を発症しやすいことが確かめられました。また、特に脳卒中と関わりの深いのは高血圧であることが分かりました。高血圧があって血圧コントロールをあまりしていない人に比べ、最適に血圧をコントロールできていた人では、脳卒中リスクが約60%低下していました」と、カッシュマン氏は話す。
喫煙も脳卒中リスクを上昇させる。たばこを吸わないか、禁煙してから1年以上経過した人では、脳卒中のリスクが40%低下していた。
米国では脳卒中が死因の第4位になっており、4分に1人が脳卒中で死亡している計算になるという。毎年約79万5,000人が脳卒中を発症している。脳卒中の罹病期間は長期にわたり、医療費を圧迫している。
「肥満や運動不足、大量飲酒なども脳卒中リスクを高めます。生活スタイルを見直すことで、多くの場合で脳卒中を予防できます。脳卒中を発症してからでは、治療は難しくなり、発症前の状態に戻すのは困難になります。早い段階で脳卒中に対策してください。少しの変化が将来に大きな差をもたらすのです」と、カッシュマン氏は強調している。
Cushman Study Shows Small Lifestyle Changes May Have Big Impact on Reducing Stroke Risk(米バーモント 2013年6月6日)
[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所
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