ニュース
2013年11月07日
日本高血圧学会が減塩食品リストを発表 塩分1日6g未満が目標
- キーワード
- 食事療法
日本に約4,000万人いるとされる高血圧の原因のひとつは、食塩の過剰摂取だ。日本人は世界的にも食塩摂取量が多く、塩のとりすぎがもたらすリスクは高い。
減塩を推進する日本高血圧学会の減塩委員会は、塩分が少ない食品の一覧表「減塩食品リスト」の試行版を公表した。 「お塩控えめの ほんだし」や「コンソメ 塩分ひかえめ」など52食品が紹介されている。同委員会では今後、リストの拡充をはかる予定で、10月26日に大阪国際会議場で開催される「減塩サミット in Osaka 2013」では、掲載製品募集の説明会を開催する。 世界保健機関(WHO)が推奨する1日の塩分摂取量は5g未満だが、日本がもともと塩分摂取量の多い風習であることを考慮し、日本高血圧学会のガイドラインでは1日6g未満を推奨している。しかし、2011年の調査によると、日本人の平均塩分摂取量は、男性で約11g、女性で約10gと推奨量を大きく上回っている。 そこで日本高血圧学会は減塩委員会を立ち上げ、減塩の大切さを啓発する活動を展開している。今回の減塩リストの公開はその活動の一環だ。 同委員会によると、加工食品のパッケージに記述された食塩量について、栄養表示基準(強調表示)では以下のように定められているという。
(1)含まない旨の表示(「無塩」など):食品100gあたりのナトリウム量は5mg未満
(2)低い旨の表示(「低塩」など):食品100gあたりのナトリウム量は120mg以下
(3)低減された旨の表示(「減塩」など):対照となる製品からのナトリウム低減量が100gあたり120mg以上 また、加工食品にはナトリウム量だけが記載されているものが多くあるが、病院などでの減塩指導では食塩量で行われており、実際に料理をする時の調味料として使われるのも食塩だ。食塩相当量は「ナトリウム(g)×2.5=食塩(g)」という式で計算できる。 減塩食品リストに掲載されているのは、以下の52食品。塩やしょうゆ、だしなどの調味料だけでなく、かまぼこやハム、梅干し、からしめんたいこなどの加工食品も選ばれている。リストは日本高血圧学会のホームページで公開されている。
[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所
食事療法の関連記事
- 抽選で100名様に当たる!砂糖と同じ甘さでカロリー&糖類0!自然派甘味料「ラカントS シロップ」プレゼントキャンペーン開催中[PR]
- 減塩は難しくない 糖尿病の人も減塩は必須 減塩の新しい考え方「かるしお」を提唱
- 「低カロリー食」は糖尿病の人にとって有益 カロリー制限で筋肉も若返る タンパク質を十分にとることも大切
- 糖尿病の人はアルコールの飲みすぎにご注意 ノンアルコール飲料を活用すれば飲酒量を減らせる
- ヨーグルトやチーズなどが糖尿病リスクを減少 ジャンクフードから置き換えると効果 認知機能も上昇
- 糖尿病は運動不足の影響がもっとも大きい ウォーキングなどの運動で合併症を予防 筋肉を減らさないことが大切
- 植物性食品が腸内細菌を健康に 食欲を抑えられ糖尿病も改善 腸内の善玉菌を増やすのはこんな食品
- お茶を毎日飲むと糖尿病が改善 糖尿病リスクが47%低下 お茶を飲む習慣は取り入れやすい
- 食事や運動を見直して糖尿病リスクを低下 成功した人が共通して行っていることとは? 8項目の健康習慣
- 「大豆」が糖尿病リスクを減少 コレステロールや中性脂肪が改善 糖尿病合併症の予防にも 日本食は大豆食品が多い