第2回 患者さんと医師・医療スタッフの相性

Q. 患者さんとの相性についての考え、うまくいく秘訣などをお聞かせください

A. 医師・医療スタッフのホンネ 1(全2ページ)

  • 時間と場所の確保が必要(看護師、日本糖尿病療養指導士)
  • 相性などは気にしたことはないが、心の病気を抱えている方、食事の事は言われたくない方などは、初回面談時はゆっくり相手の話を聞くことから始めるようにしている。一番初めにつまずくとその後の信頼関係を築きにくい傾向がある。(管理栄養士)
  • 患者さまと良好なコミュニケーションを構築することは結果、開かれた関係性による情報の交換/共有につながり、より良い/質の高い診療に繋がると思います。当院でも、栄養/療養指導の継続が途切れてしまった方はその殆どがコントロール不良群となっていますが、その原因は療養意欲の低い方だということだけではなくて、栄養/療養による動機づけや情報提供の機会が減ることも関係しているのではないかと考えています。(栄養士、日本糖尿病療養指導士、その他:病態栄養専門師)
  • 年配の方が多いので、できるだけ敬語を使う。(管理栄養士)
  • 思い込みや、決めつけ、一方的な評価はしません距離感も大切かと思います患者さんの情報は他スタッフと共有していますが、私情や好意をもたれるような方には困りますので、他スタッフにも協力をお願いしています(管理栄養士、日本糖尿病療養指導士)
  • 仕事だと思っているので、全ての人に対応しようと思う(管理栄養士)
  • 患者さんと一定の距離感は必要だが、コミュニケーションが難しい場合にはある程度時間と回数を重ねていくしかないと思います。治療自体を拒否される患者さんもおられるが、その場合にはできればご家族の協力が得られるとコミュニケーションがとりやすくなる。(管理栄養士)
  • 厳しい食事指導と体重の管理は、患者さんが嫌がる傾向にある。当院は、軽症例が多いが、最近は、薬剤が豊富でHbA1c6.4%以下にすることにさほど苦労はない。しかし必要ない薬剤はなるべく処方しない方針なので、自分の経験からも1%程度は落とせると考える。また、非常勤医師も診療していて、この医師は30キロの減量も指導経験あり、患者さんの考えを探りながら無投薬か薬剤投与かゆっくりと時間をかけて見極める事にしている。勿論、リスクの高い方は別ですが。(医師)
  • 患者さんの気質・性格・病気の背後にあるものをよく観察する必要があります。そして、スタッフ同士のコミュニケーションも円滑でないと、患者さんに影響します。自分のストレスケアも必要です。患者さんをささえていくために自己成長も必要と思います。(薬剤師、その他:カウンセラー)
  • 同性には辛くなりますので、できるだけ異性が対応します。(薬剤師)
  • いやいや指導に来た場合は、気持ちをほぐすことからはじめる(管理栄養士)
  • いわゆる頑固な性格や難しい性格だなと思う方は時々いますが(40〜70代男性に多い)、このような方とはきちんと話してみてその方の考え・気持ちを聞くことで解消されることが多いように思います。(管理栄養士、栄養士、日本糖尿病療養指導士)
  • 同じ状況で同じことを言っても、理解し取り組んでくれる人と、怒ってしまう等拒否してしまう人がいる。また同じ患者さんでも、状況等により反応が違ってきたりする。なるべく早く会話の中等で、患者さんの今の状況を把握できるよう心がけている。(臨床検査技師)
  • コミュニケーションに有効なツールがあるなら教えていただきたいと思います。(看護師、日本糖尿病療養指導士)
  • 私は、コミュニケーションで苦労することが少ない方だと思っています。患者さんとお話しするのは楽しいので…。私が困るなと感じることは、患者さんとの「相性が悪い」というよりも、患者さん自体が心をcloseしている場合です。そのような患者さんとコミュニケーションを図るのは困難です。時間をかけて患者さんの心をopenの状態にできることもありますが、そうならない時もあります。お互いがopenにならなければ、療養の話はとても難しいと感じます。「どうしたらこの人の心をopenにできるのだろう」と考え、コミュニケーションスキルを深めたいと日々思っています。(看護師、日本糖尿病療養指導士)
  • とにかく敬遠しない。(保健師、日本糖尿病療養指導士)
  • 自分が相手に対して苦手意識を持たずに接していくことが重要。言葉だけではなく、その人を気にしている態度、姿勢をもつことも重要なコミュニケーションと思います。(看護師)
  • 糖尿病は定期通院の方がほとんどなので、やはり顔見知りになると相手も安心感があるようです。常勤でスタッフが変わらないことが大事かもしれません(臨床検査技師)
  • 医師の努力・工夫不足を安易に「相性」で片付けようとしていないか?(医師)
  • 「今日は話を聴きたくない」と話をする前から全身から拒否反応示している人は、どこからきっかけを作ったらと考えています。(看護師、健康運動指導士、日本糖尿病療養指導士)

(2013年07月 公開)

このアンケート調査は2013年5月に行われたものです。それぞれのコメントにある、HbA1cの表記をはじめ、治療指針、医療制度、保険制度、法令等は、アンケートを実施した当時の状況のものです。現在のものと異なる部分もありますが、ご了承ください。

患者さんのほんね、
医療者のホンネ

第10回 食事療法の継続と実際的指導について

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第9回 糖尿病とインフルエンザ予防

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第8回 血糖自己測定の有効活用

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第7回 使用済み穿刺針の廃棄

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第6回 糖尿病患者さんの熱中症対策

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第5回 高齢患者さんの糖尿病治療

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第4回 糖尿病患者さんの恋愛・結婚・出産を考える

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第3回 災害への備え -東日本大震災からの教訓-

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第2回 患者さんと医師・医療スタッフの相性

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第1回
糖尿病の不便・不満・ストレス

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