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避難所生活での注意点
2011年08月更新
【食事】〜炭水化物・高エネルギー食、塩分の過剰に注意:残す勇気を

 おにぎり、カップ麺、あんパン・クリームパンなどの菓子パンに代表される配給食は高炭水化物、高エネルギー食です。糖尿病のお薬やインスリンが足りないにも関わらず“せっかく配給されたものを残せない”、食事供給に対する不安の心理からから、“エネルギー過剰と分かっていても、全量を食べてしまう”場合が災害初期では多くなります。また、血糖測定器をもち出せなかった方が大半で、血糖値も全く分からないということが多かったのです。4月4日から現地入りした宮川高一医師らの医療チームが血糖測定器を持参して測定したところ、軒並み血糖値が300〜400mg/dLと血糖が上昇していた方が多く、“血糖コントロールは最悪の状態だった”との報告を聞いています。

 避難所で食事を理想に近づけることは全く不可能ですが、到着した医療スタッフのアドバイスを受けながら、少しでも血糖が改善するように自分で考え工夫することが大切です。

【生活環境】〜水分不足、寒暖差対策、感染症対策、停電対策など

 避難所は水の配給が充分でなかったり、トイレに行く回数を気にしたり、水分を摂ることを控えがちです。これは危険な事です。水分補給はきちんと行いましょう。  災害はいつ起こるかわかりません。真冬、真夏、両方に備えた対策を検討しておきたいものです。

【運動】〜エコノミークラス症候群、介護をさけるための運動

 エコノミークラス症候群を聞いたことのある方も多いと思います。避難直後避難所では動き廻る訳にもいかず、動かない時間が増えます。車のなかで寝泊まりをする事になった方も同様です。すると下肢の血液の流れが悪くなり、静脈に血栓が出来ます。そして動いたときにそれがツルリと血管を離れて心臓を通って肺の血管に詰まります。すると胸が苦しくなり、下手をするとそのまま亡くなってしまう怖いものです。糖尿病患者さんで血糖が上がっているときには血液が固まり易くとても危険です。それを予防するには適度に体操や歩行などすることが必要です。

 また、いままで畑仕事をしていた、家事をすべて自分でしていたという高齢者が、急に配給してもらった食事をし、動かないでいると、急速に筋肉や姿勢を保つための筋肉が衰えます。実際介護の要請は震災から3ヵ月後で従来の2倍以上増えてきています。率先して動きましょう!

 以上ですが「周到な準備」が安全な避難を助けます。ヒトはのど元過ぎれば熱さを忘れやすいものです。これを機会に今週中に避難用品の総点検や、まだ何もやっていない方は家族・親戚・友人と一緒に用意をしましょう!

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