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抗酸化ビタミン

 ビタミンにはたくさんの種類があって、いろいろな働きをしていますが、最近注目されているのは抗酸化作用をもったビタミンです。今回は抗酸化ビタミンについてお話します。

 テレビや雑誌などで「抗酸化」という言葉を目にすることが多くなりました。抗酸化とは、体内で活性化した酸素(活性酸素)が体内の細胞を侵食するため、さまざまな悪影響を身体にもたらす作用のことです。

 例えば、包丁が錆びたり、皮をむいたりんごが茶色く変色する作用も、すべて酸化が原因で起こります。人間のからだについても、同じことがいえます。人間は酸素をとり入れて生きているので、酸素は欠かせません。しかし、体内にとり込まれた酸素の一部は、不安定な形で漂ってしまいます。これを活性酸素といいます。この活性酸素が安定した形になろうとして、フリーラジカルと呼ばれる物質をつくりだし、それが細胞に障害を起こさせるきっかけになります。活性酸素やフリーラジカルが私たちのからだを構成する細胞を攻撃して壊してしまい、それが生活習慣病が進みやすくなったり、老化を早める原因になるといわれています。

 しかし、からだにはそれに対抗する機能も備わっており、抗酸化ビタミンがその働きを助けます。

抗酸化ビタミンの働き

 抗酸化ビタミンは活性酸素やフリーラジカルを取り除いてくれたり、守ってくれます。ですから、日頃から抗酸化ビタミンを十分とっていれば、生活習慣病の予防や、老化を遅らせることが期待できます。主な抗酸化ビタミンは、ビタミンC、ビタミンE、β-カロテンなどです。

ビタミンC

 ビタミンCは水に溶けやすいビタミンです。水分はからだのおよそ6割を占めています。そこにフリーラジカルが発生した場合、水分に溶けているビタミンCがそれらを増えないようにしてくれます。

 ビタミンCは果物、野菜、いも類、お茶などに多く含まれます。熱に弱いので、野菜などに火を通すときはひかえめにするなど調理法に注意が必要です。

ビタミンE

 ビタミンEは油に溶けるビタミンです。細胞膜や血液の中にあるコレステロールを運ぶ物質などに多く含まれています。動脈硬化の原因といわれた悪玉コレステロールも、コレステロールが酸化されて悪玉に変わることがわかってきており、ビタミンEがそれを防ぐそうです。  ビタミンEは動物性食品にはあまり含まれておらず、植物油、ナッツ類、魚などの食品に含まれています。脂溶性なので、油と組み合わせてとると吸収率がよくなります。

β-カロテン

 β-カロテンは、緑黄色野菜や果物等に含まれている色素のひとつです。このβ-カロテンがからだの中でビタミンAになりますが、β-カロテンの一部はビタミンAにならず、酸化防止の働きもすることがわかってきました。  β-カロテンは緑黄色野菜や果物などに多く含まれます。脂溶性で熱に強いため、油と一緒にとると吸収もよくなります。

ビタミンB2

 ビタミンB2は、水に溶けやすいビタミンのひとつです。ビタミンB2は動脈硬化の元凶とされる過酸化脂質を分解するのを助けます。ビタミンB2には、コレステロールの低下にも役立つといわれています。

 ビタミンB2は牛乳・乳製品、納豆、卵、ナッツ類、胚芽、レバーなどに多く含まれます。

野菜と果物を十分に、栄養バランスも大事

 抗酸化ビタミンのはたらきについて、まだはっきりわかっていないことが多くありますが、野菜と果物に多く含まれることと、毎日の栄養バランスのとれた食生活が大切なことはわかっています。野菜と果物を十分に摂取し、バランスのよい食事を続けることは、糖尿病の食事療法でもとても大事なことです。糖尿病の食事療法には、健康的な生活のために必要なことがしっかりと含まれています。毎日続けましょう。

(2004年10月)
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記事内容は公開当時のものです。ご留意ください。
治療や療養については、かかりつけの医師や医療スタッフにご相談ください。
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