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30指がうまく開きますか?
内潟安子  東京女子医科大学 糖尿病センター教授
2007年11月
 皆さんは、手のひらを良く見ていますか。指の屈曲は痛みもなく、スムーズに、グー、チョキ、パーができますか。
 私は、初診のときはかならず患者さんの手のひらもしっかり見ます。指が十分に伸びるか、手のひらをしっかり開いてもらって、拘縮した「しこり」がないかなどを診ます。
薬指の伸展がうまくできない
 有名なところでは、「デュプイトレン拘縮」という診断名がついているものがあります。これは、多くは薬指の付け根あたりに、ごりごりのしこりができるものです。そのために、薬指の伸展がうまく十分にできません。このようなしこりがあると、「糖尿病が10年経過している」とほぼ診断できると、医者に成りたてのときに習いました。おおまかな推測の域のハナシです。しかし、血糖コントロールのよろしくない糖尿病が約10年も続くと、このようなしこりができやすいようです。
両手を合わせても指がぴったりあわない
 また、有名なところでは、「関節運動制限」というものがあります。これがあると、神社にお参りするように両手を合わせてもぴたっと全部の指を左右あわせることができません。これも経過の長い糖尿病があるとおこりやすいといわれています。
この他にもこんな症状が
 さらに、ここはどうかとよーく注意して観察するのは、ばね指や、指の付け根の痛みや、指の伸展障害です。とても多く発見します。
 パソコンのキーを叩くのが困難になったり、生け花のときにハサミで花木を切るのにとても親指の付け根がいたくなったりします。顔を洗うのにも痛いなーと感じ、気分がうっとうしくなることがあります。腱鞘炎です。また、親指の付け根のあたりの筋肉がうすっぺらになったり、肘の部位にも痛みがあったりすることがあります。
治療すると良くなります
 整形外科の「手の外科」を専門とする先生に紹介することにしています。とっても良くなります。ほぼ完治するくらいになります。
 診断名としては、各々の指の腱鞘炎、手根管症候群、肘部管症候群、などです。
 最近の新聞に掲載された記事をひとつ紹介しますと、毎日新聞2007年6月29日の「くらしナビ」に、専門の先生が書いておられます。

 ちょっとでも指がスムーズに動かないとき、主治医の先生に是非、御相談ください。
©2007 内潟安子


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