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第2回
根岸内科代謝クリニック(埼玉県ふじみ野市) (2)

根岸:インスリン適用でない2型糖尿病患者さんが中心です。私が尿糖測定を勧めている患者さんは、まず、やはり血糖コントロールが十分でない方というのが第一の条件です。また、空腹時血糖は下がっているのだけれど、ヘモグロビンA1cが高い方。それから、血糖値が高くなりやすい夕食後の血糖を調べる必要がある方。SMBGをやっていない限りは、尿糖を調べるのが、最も手軽で確実なんです。

 さまざまな患者さんがいるわけですが、血糖値とヘモグロビンA1cだけでは、患者さんの血糖の動きがわからないので、日常生活で、尿糖測定をきちんと調べてそれが治療に活かせるような患者さんに、(尿糖測定を)積極的にやってもらうと良いのではと思います。

根岸:当院では、患者さんにいつでも渡せるように「尿糖測定セット」を作ってあります。中には、尿糖測定の手順書、記録用紙、採尿用のコップ、尿試験紙が入っており、帰り際にぱっと渡せるようにしています。


尿糖測定セット


——患者さんは上手に(尿糖測定が)できていますか?

根岸:できていますよ。熱心な人は、朝昼晩、尿糖を調べて、尿糖が+、++、+++と出た頻度を表にしてくれたり、グラフにしてくれたりして、やっぱりこの月のこの辺りは、少したくさん食べちゃったので尿糖がたくさん出るようになったとか、ここは一生懸命やったのでぜんぜん出ませんでしたとか。それから、尿糖が出る頻度と、ヘモグロビンA1cの相関を自分で調べて、やっぱり尿糖の回数が減るとA1cがよく下がってるということまで突きとめる方までいますよ。すごく熱心な方ですけれどね。

——1日に何回測定するのですか?

根岸:その患者さんによります。どうしても夜遅い時間に帰ってきて、ドカッとたくさん食事をしちゃうような方は、夜を中心に尿糖を測ってもらうとか、ライフスタイルなどに合わせて調整します。

——危険な食事の後に測るという(笑)

根岸:そうですね。それから、どの時間帯が(血糖値が)高くなっているのかがよくわからない、どこの食後がいちばん高いのかというのがよくわからない、というような方は、最初は朝、次は昼、次は夜というふうに調べてもらってもいいし、朝昼晩と3回やってみてもいい。昼間は仕事をしていると検尿ができないという方は、休みのときにやってもらってもいいでしょう。

——測定は、どのくらいの期間行いますか?

根岸:まずは最初に2週間やってもらいます。その2週間のあいだに、ここが高くなっているなということがわかってきます。

——その後も、継続される方はいるのですか?

根岸:います。ずっと継続している方もいれば、夕食後が高いことがわかったので、測定は一旦やめて、夕食後を下げるようなことを考えていきましょうということで、治療がうまくいくケースもあります。

——それは患者さんの希望次第ということですか?

根岸:そうですね。それから、こちらから、もう少し続けてもらった方がいいという方もいれば、一旦良くなったけれど、また最近悪くなってしまったという方が、また再開したり。やはり、お正月やクリスマスなどのイベントがある時など、「ビッグミール」が予想される時に調べる方は多いですね。

——50枚あればひと月くらいは間に合ってしまうようですね。

根岸:購入してもらっても、そんなに負担が大きいわけではないので、患者さんが調べたい時に調べていただく。それで、例えば糖尿病の薬がひとつ減るということになれば大きいですからね。実際に、もう薬を飲んでないという患者さんもいらっしゃいます。

——管理方法のひとつでありますけど、それがひとつの治療法にもなり得るということかもしれませんね。

根岸:本当はもっともっと尿検査が患者さんに普及すると良いんですけどね。

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2010年07月 


※2012年4月からヘモグロビンA1c(HbA1c)は以前の「JDS値」に0.4を足した「NGSP値」で表わされるようになりました。過去のコンテンツの一部にはこの変更に未対応の部分があります。

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