血糖トレンドの“読み方”:AGP
血糖トレンドの“読み方”:AGP

ここでは、連続測定して得られた数日間分の血糖値/間質液中のグルコース値から、
血糖変動の傾向=血糖トレンドを読み取る際に
有用な解析方法である「AGP」について紹介します。

※AGPは主治医とともに活用することが大切です。
血糖コントロールについての疑問は、主治医に相談しましょう
監修:西村 理明 先生(東京慈恵会医科大学糖尿病・代謝・内分泌内科)

AGPでできること

数日間以上の血糖変動データをAGPで解析すると、

  • 数日間分の血糖変動が1つのグラフで確認できるようになる
  • 低血糖/高血糖を起こす可能性が高い時間帯や血糖値の変動が大きい時間帯がひと目でわかるようになる
  • 目標範囲にどの程度収まっているかが把握しやすい

というメリットがあります。

AGPで解析された血糖変動の例(イメージ)
AGPで解析された血糖変動の例(イメージ)

AGPの読み方
■濃い青色帯(25〜75パーセンタイル曲線)
 各時間帯で、例えば10日間のうち5日間はこの範囲内に血糖値が入ります(50%の確率)。
■うすい青色帯(10〜90パーセンタイル曲線)
 各時間帯で、例えば10日間のうち8日間はこの範囲内に血糖値が入ります(80%の確率)。
※濃い青色帯・うすい青色帯の幅が広いと、その時間帯は日によって血糖値のばらつきが大きいことを示しています。
■中央線
 中央線の上下動が大きい箇所は、一日の中で血糖変動が大きい時間帯であることを示しています。

AGPをチェックする際のポイント
ポイント❶
 濃い青色帯・うすい青色帯ともに目標範囲内に収まっているかどうか。目標範囲外の時間帯では、低血糖なのか・高血糖なのか
ポイント❷
 低血糖の有無、また低血糖はどの時間帯に起こるのか
ポイント❸
 中央線の上下動が大きくないか。上下動が大きいのはどの時間帯か
ポイント❹
 濃い青色帯が広くなっている時間帯はないか
AGPで解析された血糖変動の例(イメージ)
  • ※血糖自己測定器(SMBG)により得られた血糖値やContinuous Glucose Monitoring(CGM)やintermittently scanned CGM(isCGM)により得られた間質液グルコース値を利用し、解析ソフトから得られたレポート等は、医師の指示、診断、または治療に取って代わるものではありません。
  • ※上記の情報により、治療方法や現在使用中の医療機器について疑問などを持たれた場合には、主治医に必ず相談してください。
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