糖尿病の用語辞典


早期腎症 腎症の病期

増殖前網膜症 網膜症の病期

増殖網膜症 網膜症の病期

速効型インスリン インスリン製剤

速効型インスリン分泌促進薬
 薬を飲んだ直後の短時間だけ、膵臓からのインスリン分泌を刺激します。おもに食後の高血糖を抑える目的で処方されます。作用時間が短いため、食間の低血糖の心配が少ないという利点もあります。毎食前に服用します。

 
 
ソフトドリンクケトーシス
 糖分を多く含む清涼飲料水(ソフトドリンク)を大量に飲んで血糖値が高くなり、そのために喉が渇いてまた清涼飲料水を飲むという行為を繰り返し、著しい高血糖となってケトーシスに至るもの。ペットボトル症候群とも呼ばれます。糖尿病の診断をまだ受けておらず、喉が渇くという症状が高血糖からくるものであることを知らない患者さんが陥りやすい状態です。
 喉の渇きのほかに全身倦怠感や眠気などの高血糖による自覚症状が現れて医療機関を受診し、初めて糖尿病だとわかるケースが多く、診断後はすぐにインスリンなどによる治療を始めます。ただし、治療によって血糖値が正常域に戻ったあとは、食事・運動療法だけでコントロールできるケースが少なくありません。

ソモジー効果
 インスリン注射量が多すぎると低血糖になり、その反動としてインスリン拮抗ホルモンが分泌され、血糖値が上昇する現象です。ソモジーというアメリカ人が最初に指摘しました。インスリン療法をしている人に起こり、血糖自己測定で判断できます。起床時の血糖値が高い場合、夜間の血糖値が異常に低くなっていないか確認します。もし夜間に低血糖が起きているのなら、インスリンの注射量を変更したり夜食をとる必要もあるので、医師に相談しましょう。なお、早朝の高血糖の原因としては暁現象と呼ばれるものもあります。

ソルビトール
 糖アルコールと呼ばれる甘味物質の一種で、人工甘味料として利用されてます。エネルギー源として肝臓で代謝されますが、利用する際にインスリンを必要としないので、血糖値に影響を与えません。なお、高血糖状態では神経細胞の中に、ブドウ糖が変化して作られたソルビトールが異常に蓄積されて、その細胞の働きを阻害します。これが糖尿病性神経障害の主要原因の一つとなります。また、ソルビトールが 眼球の水晶体に溜ると白内障の一因になります。ただし、人工甘味料のルビトールは、食べても肝臓で代謝されるので心配ありません。

※ヘモグロビンA1c(HbA1c)等の表記は記事の公開時期の値を表示しています。

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