糖尿病Q&A1000

Q.463 尿糖が出ていない状態を、なぜ「糖尿病」と診断するのでしょうか?

 糖尿病という病名は、糖尿病の本態が血糖値が高いこと「高血糖」にあるということがまだわかっていなかったころ、尿が甘い(尿に糖が混ざっている)ことからつけられた病名です。一方、現在では尿糖が陽性になるのは血糖値が高いからであることがわかっています。
 そして、糖尿病は合併症が怖い病気です。その合併症がどのような人に起きるかというと、空腹時の血糖値が126mg/dL以上、食後の血糖値が200ng/dL以上の人であることが、統計的に明らかになっています。それらの調査・統計を根拠に、現在の糖尿病の診断基準があるわけで、尿糖が出ているか出ていないかという違いは、糖尿病の治療にとって参考にはなりますが、決定的な意味をもつものではありません。
2006年04月28日

※ヘモグロビンA1c(HbA1c)等の表記は記事の公開時期の値を表示しています。

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04 検査に関するクエスチョン [Q.412-480]のQ&A

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