糖尿病Q&A1000

Q.842 糖尿病になりかかっているかどうかは、なにからわかるのですか?

 糖尿病かそうでないかは、血液中のブドウ糖の濃さを表す「血糖値」で判断するのですが、糖尿病であると診断すべき血糖値と、健康であると判断できる血糖値の間には、グレーゾーンがあります。そのグレーゾーンに該当する人たち、具体的には、糖尿病の診断のための検査(経口ブドウ糖負荷試験)で「境界型」に該当する人たちが、「糖尿病になりかかっている可能性がある」つまり「糖尿病予備軍」と言えます。
 なお、正確に言えば、いったん糖尿病と診断されたあと、生活習慣の改善などによって糖代謝がよくなり境界型に回復した人も、糖尿病予備軍と同じ領域に該当します。しかしそれらの人は、引き続き糖尿病の管理・治療を継続しているのがふつうですので、「糖尿病予備軍」というよりも、「糖尿病」に該当すると考えるほうが一般的です。
 経口ブドウ糖負荷試験による糖尿病の診断基準についてはQ.9を、糖代謝についてはQ.6を参照してください。
2006年05月22日

※ヘモグロビンA1c(HbA1c)等の表記は記事の公開時期の値を表示しています。

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11 糖尿病予備軍の人に知ってほしいこと [Q.842-880]のQ&A

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