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テレビを視る時間が長いほど糖尿病リスクは上がる
2015年04月
 糖尿病発症の境界線にいる人がテレビの前に座り続けるのは“最悪の選択”である可能性が、「Diabetologia」オンライン版に4月1日掲載された研究論文から示された。糖尿病予備軍の場合、テレビ視聴に費やす時間が1時間増えるごとに2型糖尿病発症リスクが3.4%高まるという。

 研究責任著者で米ピッツバーグ大学公衆衛生学大学院のAndrea Kriska 氏は、肥満の蔓延が米国を悩ませ続けている現状を鑑みると、この研究結果は問題であると指摘。

 「時代を追うごとに人々はより非活動的に、かつ過体重になっており、糖尿病リスクに直面する人は飛躍的に増加している。座りがちな生活のために糖尿病リスクにさらされている人は決して少なくない」と述べている。

 研究でKriska 氏らは、2002年に報告された米国政府助成による「糖尿病予防プログラム(DPP)」のデータを活用した。同プログラムの参加者は1996〜2002年に過体重であった米国成人3,200人強。糖尿病治療薬メトホルミンの服用、あるいはライフスタイルの変更によって2型糖尿病ハイリスク者の発症を予防、あるいは遅延することを目的に介入が行われた。

 研究筆頭執筆者で同大のBonny Rockette-Wagner氏によると、DPPの介入で最も効果的だったのは、食事量を減らし、運動をすることだった。食事と運動への介入は、何もしない場合に比べて糖尿病発症率を58%低下させていた。一方のメトホルミン投与群では糖尿病発症率は31%しか低下しなかった。

 このときに運動が糖尿病を予防するという結果が示されたことから、今回の解析では、逆に長時間座りがちであることが糖尿病リスクを高めるかどうかについて焦点をあてた。

 DPPの介入前、参加者は全員同じ時間(1日140分)をテレビ視聴に費やしていた。DPPの介入でライフスタイルを変更した群では、研究終了時までにテレビ視聴時間が短縮したが、メトホルミン投与群では3分、何も変更しなかった群では8分短くなっただけであった。

 このデータを他の因子で調整すると、テレビ視聴が1時間長くなるごとに、2型糖尿病発症リスクは3.4%高くなることが判明した。

 この結果について、米国糖尿病協会(ADA)のDavid Marrero氏は、代謝への影響に加えて長時間テレビの前に座っていることは過食を促進すると指摘。「私自身も、テレビの周辺にいるとジャンクフードを口に入れやすい。消極的なテレビ視聴ではスナック菓子を食べる傾向がある」と話している。

 Kriska氏とRockette-Wagner 氏は、DPPは過体重および糖尿病予備軍を対象とした介入試験であり、今回のテレビ視聴時間増加と糖尿病発症リスク上昇の関連は、糖尿病リスクが高くない健康な人には当てはまらない可能性があると述べている。

http://consumer.healthday.com/diabetes-information-10/misc-diabetes-news-181/more-tv-time-may-translate-into-higher-diabetes-risk-698032.html

[2015年4月2日/HealthDayNews] Copyright© 2015 HealthDay. All rights reserved.

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