年末・年始の過ごし方

2012年11月27日

3.お酒を飲む前に

 糖尿病患者さんは、アルコールを飲むときはご飯を減らしている人が多いといわれています。インスリンや服薬中の方で、アルコールの多飲後、糖質不足で低血糖になる方もおられます。「アルコールを飲む分、ご飯を減らしている(食べない)」といった考えは間違いです。なるべくつまみの脂質を減らし、カロリーが少なくビタミンの多い温野菜やお浸しなどを食べるように心がけましょう。飲んでいる途中には、水やお茶など水分をしっかりとることも大切です。アルコールは、原則として糖尿病患者さんには好ましくない飲み物とされています。アルコールはほどほどにしておきましょう。

種類別の酒のアルコール量、糖量、総エネルギー量
種類 ※ 度数(%) アルコール(g) 糖含有量(g) 総エネルギー(Kcal)
日本酒 1合(180mL) 16.5 23.5 8.8 196.2
ビール 大瓶1本(633mL) 4.6 23.0 19.7 253.2
ビール 缶(350mL) 4.6 12.7 10.9 140.0
発泡酒 缶(350mL) 5.3 14.7 12.6 157.5
焼酎 1杯(80mL) 25.0 15.8 0.0 131.4
ワイン グラス2杯(200mL) 11.4 18.0 4.0 146.0
ウイスキー ダブル1杯(60mL) 40.0 19.0 0.0 186.0

※日本食品標準成分表に基づく

「糖質ゼロ」ビール
種類 度数(%) アルコール(g) 糖含有量(g) 総エネルギー(Kcal)
製品A(生) 缶(350mL) 3.0 8.3 0.0 67.0
製品B(生) 缶(350mL) 3.5 9.7 0.0 77.0
製品C 缶(350mL) 3.5〜4.5 約11.1 0.5〜0.9 91.0
製品D 缶(350mL) 4.0 11.1 0.4〜1.0 98.0
製品E 缶(350mL) 8.0 22.1 0.0 172.0
「ノンアルコール」ビール ※※
種類 度数(%) アルコール(g) 糖含有量(g) 総エネルギー(Kcal)
製品F 缶(350mL) 0 0.00 5.1 63.0

※※企業の公表している栄養成分表示による。野口和憲先生資料引用

お酒を飲んではいけない人
  • 血糖コントロールが不良である
  • 高度の肥満が解消できない
  • 慢性肝炎、肝硬変で治療を受けている
  • 糖尿病合併症が中等度以上に進行している
  • 一度飲むと全く酒量が守れない、毎日飲んでしまう

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もくじ

[資料]年末年始の料理とエネルギー量の目安

※ヘモグロビンA1c(HbA1c)等の表記は記事の公開時期の値を表示しています。

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