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Dr.鈴木の
おしえて!糖尿病

炭水化物の種類と性質を知る

hspace="5" 日本人は伝統的に栄養エネルギーの50〜60%を炭水化物で摂取し、摂取量が多い民族とされます。炭水化物の種類と性質を知って使い分けることが糖尿病の食事療法でも大切です。

炭水化物には、消化吸収の早く血糖値を急激にあげやすい炭水化物(分子量の小さい糖質:単糖類、二糖類)、消化吸収が穏やかな炭水化物(分子量が大きい糖質:少糖類、多糖類)、ほとんど消化されない炭水化物(分子量のとても大きい炭水化物:食物繊維など)があります。

単糖類、二糖類とその仲間
炭水化物は単位になるブドウ糖などの単糖類がいくつ繋がっているかで分類されています。単糖類の主なものにブドウ糖(グルコース)、果糖(フルクトース)、ガラクトース、二糖類の主なものに蔗(砂)糖(スクロース)、麦芽糖(マルトース)、乳糖(ラクトース)があります。

これら単糖類と二糖類の多くに強い甘味があり、消化吸収が速く血液内の血糖濃度(血糖)を上げやすく食後高血糖の原因にもなりやすいので、一度に多く摂らないように注意が必要です。甘味を持った糖質(単糖類、二糖類など)の摂取量はとても多くたとえば、砂糖はコーヒーに入れるペットシュガーなど目に見えるものだけでなく、ケーキ、クッキー、和菓子、菓子パン類、あるいはお料理に使うお砂糖など至るところに隠れています。
 いろいろな食品に加えられる砂糖も含めると国民1 人あたり1日50g(200kcal)消費しており、これは1日の摂取エネルギー2000kcalの人ではその10%に相当します。
  このように摂取量から見ても甘味を持った糖質(単糖類、二糖類など)が食後高血糖につながりやすく注意が必要なのです。

少糖類とその仲間
少糖類という単糖類が2〜10個程度繋がった糖質で、多糖類のでんぷんを原料にして酵素の力で分解して作られもの(発酵)が古くからよく知られています。
 製品化された少糖類にデキストリン、マルトデキストリン、粉飴、水飴、麦芽糖、マービー、トレハロースなどがあります。適度な甘味があって消化吸収がゆっくりだったり、小腸では消化されなかったりするいろいろな性質に着目して開発されています。

多糖類とその仲間
単糖類がたくさん繋がったもので、主な多糖類にでんぷん、グリコーゲン、デキストリンなどがあります。この中でも光合成で大量に作られ植物体内に保存されるでんぷんが重要です。そのままでは消化されにくいのですがでんぷんを多く含む穀類、芋類、豆類などは、焼いたり、煮炊きすることで人間の重要な栄養エネルギー補給源に変わります。さらに発酵などによってさまざまな食品に加工されます。

消化できない炭水化物
分子量の多い多糖類のなかに人間が消化できない炭水化物があります。昔はあまり栄養学的に注目されなかったのですが消化全体のなかで整腸作用などいろいろな役割を果たしていることがわかり、1日20g位は食べるように指導されるようになりました。ところが我が国では伝統的に野菜の繊維質、海藻、精米しすぎない穀類、こんにゃくなどを心がけて食事に取り入れ、既に食物繊維を健康に生かしていたのです。

炭水化物の食べ方
気をつけなければいけないことは、甘味を持った糖質(単糖類、二糖類など)をいちどにたくさん摂らないことです。なるべく食物繊維や多糖類を心がけて摂るようにします。
 とくに、主食はなるべくゆっくり消化される玄米、雑穀、押し麦、全粒パン、ふすま(ブラン)を使ったパンなどに目を向けましょう。甘味の少ないシリアルもなかなか良いものです。
 そして、HbA1cと体重の変化に注意し、HbA1cや体重が減らないときは主治医や管理栄養士などに相談してください。

(2012年05月)
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記事内容は公開当時のものです。ご留意ください。
治療や療養については、かかりつけの医師や医療スタッフにご相談ください。
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